NHKクローズアップ現代+ で、パラリンピックの原点についてとりあげてました。
原点は負傷兵たちの大会
実は、パラリンピックの原点は、戦争で負傷した兵士たちの大会
これ、知ってました?
番組には「知らなかった」「思いつきもしなかった」というメール等がかなり寄せられたそう。
たしかに、日本にいると、感じにくい。
日本でパラリンピックに出場する選手たちは、
先天的な障害や、事故などで障害をおった人だから。
でも、紛争地やテロとの戦いに関連した国では、負傷した元兵士が選手のことは多く。
アメリカでは10人に1人にのぼるそう。
元兵士アスリート
戦場の記憶がいつまでも元兵士を苦しめるのだそう。
メダリスト達の言葉が紹介されてた中で、印象に残ったものをあげると、
「目指すべきものさえあれば、苦しむ時間は少なくなります。
自分の礎となるものを見つけて戦い続けるしかないんです。」
・・・元兵士にとって、スポーツは、マイナス面dから抜け出す手段でもあるんですね・・・
「毎日感謝して精一杯生きてきたし、戦友たちだってきっとそう生きたでしょう。その思いを結果で示すことができました。」
(水泳男子400m自由形S11 金メダリスト スナイダー選手)
・・・スポーツは生きる勇気と喜びを与える、というようなことはよく耳にします。
でも、その影には、壮絶な体験があるんだ、そう痛感したコメントでした。
復帰する元兵士
アメリカやイギリスでは、帰還兵の保証が膨らみ、スポーツに取り組むことを支援しているそう。さらに、リハビリにも力を入れているようです。
・・・ここまでは、よかったのですが。
なんと、せっかくスポーツで体が戻っても、リハビリをしても、2割程度の人が、兵士として復帰するのだそう。
もともと経済的に厳しい人が兵士になっていることは多く、障害を負った後も貧困の問題が。
・・・戦争で障害を負いつつ、その戦場へまた戻らざるを得ない、ちょっと複雑な気持ちになりました。
パラリンピックの位置づけも、なんだか、意味合いが変わってきそうな。
アメリカ同時多発テロから15年、パラリンピックに出場する選手にも、元兵士の占める割合は増えているそうです。
ただ、スポーツに善悪はなく、どんな意味合いをみいだすかの問題、と為末さんが言われてたのが、すごく考えさせられました。
これから、パラリンピックを見る目がかわりそう。
東京にむけても、いろいろ考えていく機会が増えるかもしれませんね。
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