野村萬斎「マクベス」共通点は亡霊?!人間の業を表現するのは能は得意

狂言師である野村萬斎さんの構成・演出による「マクベス」が上演中、
とNHKニュースで紹介されていました。

ニュース中のインタビューで、
なぜ、シェークスピアを?マクベスを?
との質問に対し、萬斎さんは、

どちらも中世から継がれてきた文化、
舞台の大きさ、観客との距離感、
人間の喜怒哀楽、業を描いている、
そんな共通点がある、との話でした。

そして、
マクベスには、魔女やら亡霊やらがいっぱい!
能面とか、能の世界は、お化け、幽霊ばっかり!!
そういう人間の業を表現していくのは、能はとても得意、なのだそう。

マクベスの超短い要約は、
将軍マクベスは「将来王になる」と魔女に予言される、
とりつかれたように夫人とともに悪行を重ねつつも、
罪の意識と、復讐への恐怖にさいなまれたあげく、
夫人は狂死、マクベスも殺される。

この間、いったい何人出てきて死んでいくやら・・・
魔女のさらなる予言を求め、行動する夫妻、生々しい感情。

すごい深すぎて、私は敬遠してたのですが。

そっかー、
生身の人間とは別の存在、世界がある、とする文化、
それを通じて、人間を描こうとする作品、
そういう視点をきくと、能や狂言がすごく新鮮に思えました。
マクベスの舞台となってるスコットランドの伝統も気になります。

今回の「マクベス」は。4度目の上演。
舞台装置は、これまでより、さらに簡素になっているそう。
暗い舞台に置かれた背景が、とっても鮮やかなのが印象的と思いました。
能舞台の極度に簡略化された空間に、より近いものになっているようです。





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それから、今回、演じるのは5人。
ええ?? マクベス、誰が誰やらわからんくらい人多いんじゃ?
気になって調べてみたら、一人何役もこなすそうです。

衣装などは替えて、
今、何の役になってるかは、見た目でもわかる。
そこは能とは違いますね。
一人何役も、と変化していくとこも、おもしろそうです。

野村萬斎さんについては、
公開中の映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』が、
観客少なく、評価も芳しくないようですが、
そこは本分じゃないからって気がします。

たしかに、萬斎さんの主演映画といえば、
『陰陽師』『のぼうの城』などヒットの印象はあるけど、
あれは現代じゃないし、特異な存在を表現するのに合ってた。
常人じゃないほうがいいのよね。

今回のマクベスは、能や狂言は世界に誇れる文化・表現との
萬斎さんの強い信念があってのチャレンジ。
本領発揮しながらの新たな飛躍が楽しみです。

公演は7月12日まで。
東京の他、北海道から九州まで縦断とのことですが、
なにせ、そんなに多くはありません。

是非ともその場で見たい!と思いつつ、
それがかなわない私は、
せめてテレビとかないかなーと期待しています。





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